イラブーガー(いらぶーがー)

喜舎場御嶽の西、上の井戸より100mほど西の岩根にある井戸(村井戸)。

喜舎場から屋宜原へ出る村道の右手、丘陵中腹に位置する。岩の付け根を掘り込み、幅140cm、たて68cm、深さ95cmに琉球石灰岩を積み上げている。井戸に向かって右側に鳥島石(火山岩)の香炉があり、それに「奉寄進 同治十四年亥五月吉日 安里仁屋」(1875年5月)と記され、石碑が寄贈されるほど重要な井戸であったことがわかる。東側のイーヌカーと同様に往古の世から利用されたと推される(イーヌカー参照)。集落として、ハチウビー(旧正月)、ウマチー(旧2月15日、旧5月15日、旧6月15日)に拝する。現在、喜舎場のンブガー(産井戸)は、集落の中にあるウフカーをいうようだが、昔は、この井戸が集落のンブガーであったといわれる。仲順もこの井戸を旧9月に拝するという。

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